研究課題/領域番号 |
16K01905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
鶴岡 千鶴 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部, 研究員(任常) (60415411)
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研究協力者 |
柿沼 志津子
森岡 孝満
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射線発がん / 被ばく時年齢依存性 / Ptch1遺伝子 / 子ども期被ばく / 小脳 / 放射線 / こども期被ばく |
研究成果の概要 |
被ばくで発がんリスクがなぜ高くなるか、被ばく時年齢が異なると発がんリスクがなぜ異なるかを明らかにするため、生後1、4日齢で照射したPtch1遺伝子ヘテロ欠損マウスを用い、髄芽腫前がん病変を解析した。先行研究でこのマウスは、Ptch1遺伝子の消失により髄芽腫が発生すること、その消失パターンが自然発生時(組換え型)と放射線誘発時(欠失型)で異なることが明らかとなっている。その結果、照射群では組換え、欠失型の病変巣が混在した。さらに生後1日齢照射群では両型ともに体積が非照射群・生後4日齢照射群に比べ増大し、被ばく時年齢に依存して発がん過程が異なり、それにより発がんリスクが異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんは、発生する臓器の発達段階に大きく依存する。そのため放射線誘発による発がん影響を考える時、臓器毎に発がんメカニズムを研究することが大切となる。本研究では、小脳に発生する髄芽腫に着目し、被ばくでなぜ発がんリスクが高くなるかを前がん病変巣の遺伝子解析から明らかにした。また、被ばく時年齢に依存した発がんリスクの違いにおいても発がんメカニズムの違いによる可能性があることを示唆した。これら臓器毎における発がん研究をさらに進展することにより、放射線被ばく時の発がんリスク評価および放射線防護の基礎データになり得る。
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