研究課題/領域番号 |
16K01914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
下山 敦史 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90625055)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リピドA / Campylobacter jejuni / 自己免疫疾患 / 2,3-ジアミノグルコース / アジュバント / ケミカルエコロジー / リポオリゴ糖 / 分子相同性 / 自然免疫 / ガングリオシド / ジアミノグルコース / 免疫 / リポ多糖 / 複合糖質 / 糖化学 |
研究成果の概要 |
Campylobacter jejuniの外膜成分リポオリゴ糖(LOS)は、オリゴ糖末端に糖脂質リピドAが結合した構造からなる。C. jejuni由来オリゴ糖はヒト神経組織ガングリオシドと分子相同性があるため、一定の確率で免疫交差反応が誘発し、自己免疫疾患を惹起させる。しかし、C. jejuniと同様の分子相同性を有するHelicobacter pyloriは免疫交差反応を誘発しないことから、分子相同性以外の要因としてLOSの免疫亢進作用に着目した。本研究では、C. jejuniリピドAの化学合成を世界で初めて達成し、その機能評価によりC. jejuni LOSの活性中心を同定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リピドAは、抗原の免疫原性を高め抗体産生等の獲得免疫系の活性化を促進するアジュバント作用を有しており、C. jejuniリピドAが、自己免疫疾患発症における免疫交差反応の誘導に関与していることは確実である。しかしながら、特殊な2,3-ジアミノグルコース骨格を含むC. jejuniリピドAの合成例はこれまでになく、その機能は未解明であった。本研究において世界初の合成が達成されたC. jejuniリピドAの機能解析研究は、自己免疫疾患発症機構の解明や新規ワクチンアジュバント開発へと発展する可能性が高く、学術的にも社会的も意義深く十分な貢献が期待できると考えている。
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