研究課題/領域番号 |
16K01959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳計測科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
川嵜 圭祐 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60511178)
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研究協力者 |
鈴木 隆文
松本 有央
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | カテゴリ認知 / 概念化 / 視覚認知 / 抽象化 / 階層構造 / 概念形成 / 階層性 / 霊長類 / 皮質脳波 / カテゴリー認知 / 認知脳科学 / 下側頭葉皮質 / 前頭葉 / 側頭葉 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
カテゴリ認知における抽象化過程の神経メカニズムについては適当な動物モデルが存在せず直接的な知見がない.本研究では3つの階層レベル(具体レベル,中間レベル,抽象レベル)を持つ,階層カテゴリ課題を作成してこの問題に取り組んだ.呈示された自然画像のカテゴリを記号を用いて明示的に答える課題について、2頭中2頭のニホンザルで学習可能であることが示された.さらに,各階層における反応潜時の解析から,サルにおいてもヒトの行動実験と同様に抽象レベルの反応潜時が中間レベルの反応潜時よりも早いという結果が得られ, ヒトとサルにおいてカテゴリ認知処理の類似性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抽象的な概念を用いたカテゴリ認知は,ヒトの知的活動を支える基本的かつ重要な認知機能である.しかし,これまでカテゴリ認知における抽象化過程の神経メカニズムに関しては,適当な動物モデルが存在せず直接的な知見がなかった. 本研究課題ではサルにおいて三層の階層性をもつ階層カテゴリ課題を開発し,2頭中2頭の被験体において,学習が成立することを示すことに成功した.今後,脳活動計測を行い,概念形成の脳内メカニズムの検証を進めることが可能になった.
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