研究課題/領域番号 |
16K02038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
園部 裕子 香川大学, 経済学部, 教授 (20452667)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アフリカ / 女性 / ジェンダー / 協同組合 / 創発的活動 / シアバター / マリ / 社会開発 / 協働行動 / 西アフリカ / 住民組織 / 協働 / 社会学 / 開発 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
西アフリカのマリでは2000年代以降、綿花価格の大幅下落など主要産品をとりまく状況、貧困の拡大、都市部への人口集中などから、農村女性が現金収入手段を多様化させる必要に迫られた。家庭的な需要のために各個人が行ってきたシアバターが、2000年代以降「改良バター」生産の導入とともに組織化され、協同組合を通じてマリ各地の女性に普及した。この生産方法によりシアバターの質は改善され市場価格も上昇した。その結果、女性の現金収入が増加し、収入減少をみていた男性とのジェンダー関係においても変化があった。また協同組合メンバーから村落議会が選出されるなど、地域社会における女性の政治的地位の向上にもつながっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本ではフランス語圏アフリカについての研究そのものが少ない中で、とくに女性を対象とする調査研究は稀少であり、同時にマリそのものを扱う研究も非常に限られている。マリ社会においては、シアバター生産の協同化は、女性の地位向上につながる手段になっている。マリは2016年の人間開発指数は世界182カ国のうち175位に留まっている。グローバル経済により大きな打撃を受けた途上社会の女性の地位向上のために、女性みずからの協同活動がどのようなインパクトをもつのか、考察を加えることに本研究は寄与する。
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