研究課題/領域番号 |
16K02066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山村 高淑 北海道大学, 観光学高等研究センター, 教授 (60351376)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アニメ / アニメーション / コンテンツツーリズム / 観光地 / ファン / ハイジ / 児童文学 / 観光地形成 / ロケハン / クリエイター / 旅行者 / 海外観光地 / 国際観光 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本のアニメ作品が海外の観光地形成に影響を与える場合には大きく二つのパターンがあることを明らかにした。すなわち、第一に、クリエイターが実在の場所をモデル地として設定したり、実際にロケハンを実施したりすることが、結果として観光地形成につながる場合。第二に、作品とは全く関連しない場所において、作品関連のイベントが開催されたり、ファン自身が作品との結び付けを行ったりすることが、観光地形成につながる場合、である。そのうえで、これら2つのタイプの典型事例の実地調査を行うことで、アニメイメージや物語世界の受容実態、国際観光地化の経緯と実態を具体的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本ではこれまで、『アルプスの少女ハイジ』や『フランダースの犬』など、海外の児童文学作品を原作としたアニメーション作品が多く製作されてきた。これら作品は、単に日本人の海外旅行動機を醸成しただけでなく、原作が書かれた国へ作品自体やそのイメージが輸出され、舞台地の観光地形成にも大きな影響を与えた点にある。本研究成果の学術的意義は、これまで観光研究分野で体系化されてこなかったこうした一連の現象を、コンテンツツーリズムの枠組みを用いて体系的に整理した点にある。こうした知見は、インバウンド誘致を進める日本におけるメディアコンテンツの活用方策を考えるうえでも有用であり、社会的意義を有するものである。
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