研究課題/領域番号 |
16K02138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
堀田 義太郎 東京理科大学, 理工学部教養, 講師 (70469097)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 哲学倫理学 / 応用倫理学 / 政治哲学 / 差別 / 平等主義 / 哲学 / 平等 / 尊重 / 倫理学 |
研究成果の概要 |
差別概念に関する哲学的分析を行った。とくに、差別の悪質さに関する社会的意味説の可能性を探求した。社会的意味説とは、個々の差別行為の悪質さは歴史的・社会的な文脈によって変わるという理論であり、マイノリティへの差別が特に悪いという直観に合致している。だが、個々の行為の悪質さの評価に、文脈が影響する仕方については明確な説明はない。この点について、行為の理由が、同じ理由をもつ他の諸行為を間接的に是認または正当化するところに、悪質さの根拠を求められるという仮説を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
差別概念の哲学的な分析論の中でも、とくにマイノリティに対する差別がより悪質になるという日常的な直観の根拠を解明することは、既存の研究では十分に展開されていない重要論点であり、差別概念に関する哲学的分析としての学術的な意義がある。また、ヘイトスピーチや蔑称の効力をめぐる議論と差別行為の分析論を架橋する理論的な可能性について一定の視座を得られた点も、本研究の意義である。 社会的には、翻訳や学会での企画等を通して、差別という重要な社会的課題に関する理解を深めるという意義がある。
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