研究課題/領域番号 |
16K02202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 九州大学 (2017-2022) 電気通信大学 (2016) |
研究代表者 |
横田 理博 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (10251703)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 鈴木大拙(D. T. Suzuki) / 『大乗仏教概論』 / アメリカ(America) / 『大乗起信論』 / ショーペンハウアー(Schopenhauer) / 釈宗演(Soyen Shaku) / ポール・ケイラス(Paul Carus) / マックス・ウェーバー(Max Weber) / 鈴木大拙 / マックス・ウェーバー / エーリッヒ・フロム / ポール・ケイラス / アメリカ / 法身 / アルトゥーア・ショーペンハウアー / 釈宗演 / 世俗内的神秘主義 / シカゴ万国宗教会議 / 『禅と日本文化』 / ウィリアム・ジェイムズ / 西田幾多郎 / 釈宋演 / 芸術・科学会議(セントルイス) / ショーペンハウアー / 『日本的霊性』 / 「場所的論理と宗教的世界観」 / 比較宗教社会学 / 『ヒンドゥー教と仏教』 / 倫理学 / 宗教学 / 比較思想 / 思想史 / 社会学 |
研究成果の概要 |
鈴木大拙の『大乗仏教概論』の理解を深め、それがどのような思想の影響のもとに成立したのかを、仏教古典(『大乗起信論』と華厳哲学)、西洋思想(とりわけアルトゥーア・ショーペンハウアー)、鈴木の周囲の人々(釈宗演とポール・ケイラス)に即して解明した。また、マックス・ウェーバーの鈴木への言及に着目し、ウェーバーが大乗仏教を含めた「世俗内的神秘主義」という類型について検討するとともに、ウェーバーと鈴木との接点として、セントルイスの「芸術・科学会議」への参加、ウィリアム・ジェイムズへの両者の関心、両者へのエーリッヒ・フロムの関心などについて考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『大乗仏教概論』に帰結する鈴木大拙のアメリカ滞在期間の思想形成という、従来論じられてこなかった問題を明らかにした。その際、仏教の古典の受容、西洋思想の受容、周囲の人々からの影響の受容といった多角的な論点に着目した。マックス・ウェーバーと鈴木大拙との関連という本研究の問題設定もまた従来の研究の盲点であった。 鈴木の『大乗仏教概論』は、大乗仏教一般というより日本仏教のあり方を示していると言われている。この点を踏まえるなら、『大乗仏教概論』およびそれについてのウェーバーの『ヒンドゥー教と仏教』での言及は、日本人の伝統的思想・エートスについて探る上で寄与しうるものだと言える。
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