研究課題/領域番号 |
16K02297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
鴨川 太郎 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40535473)
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研究協力者 |
ギッツォーニ ルチアーナ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | レスピーギ歌曲 / 近代イタリア歌曲 / 19世紀末思想 / 世紀末芸術 / イタリア近代歌曲 / 近代音楽 / イタリア近代音楽 / イタリア近代詩 / 美学 / 芸術諸学 / 西洋史 / 言語学 / 外国文学(中・英・仏・独除く) |
研究成果の概要 |
2019年に生誕140周年を迎え、近代イタリア音楽に巨大な足跡を残したレスピーギは、交響詩ローマ三部作の作曲家としてわが国でもつとに有名であるが、70曲ほどある歌曲の全貌についてはまだ深い研究がなされているとは言えない。 本研究は、主に詩と楽曲の分析によって行われたが、同時代あるいは前後の時代の他の詩作品や楽曲との関連性の中で、レスピーギ歌曲を再認識・再布置することになった。この研究は、演奏者や鑑賞者、また学習者のための、レスピーギ歌曲あるいは近代イタリア歌曲の手引書作成に役立てられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀初頭の20年間にほとんどのレスピーギ歌曲が作曲されているが、これらの深層を探ることによって、同時代の欧州文化あるいは古代ギリシャ・ローマ、またキリスト教世界との関係性が浮かび上がった。 レスピーギは当時の音楽界では最先端であったドビュッシーやスクリャービンらの語法を逸早く取り込んで、当時すでに多くの国の言語に翻訳され読まれていたネグリやダンヌンツィオらの詩を用いて歌曲を作曲したことで、同時代の他の文化事象といかに深くかかわっているかが判明した。 これらの研究で得た知見は、レスピーギ歌曲あるいは近代イタリア歌曲の今後の演奏や鑑賞に、新しい地平を切り開くものである。
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