研究課題/領域番号 |
16K02448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
岩上 はる子 滋賀大学, 教育学部, 名誉教授 (40184858)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | F.V.ディキンズ / サトウ / アストン / 南方熊楠 / ジャパノロジー / 竹取物語 / 方丈記 / 葛飾北斎 / アーネスト・サトウ / G・アストン / 北斎 / E.サトウ / G.アストン / 富嶽百景 / ジャポニスム / G.W.アストン / 日本アジア協会 / 英国王立アジア協会 / ディキンズ / 熊楠 / 日本研究 |
研究成果の概要 |
本研究は初期ジャパノロジストF.V.ディキンズの最初の評伝をまとめることを最終目標としている。既にディキンズ書簡の刊行および伝記調査を行ない、今期は日本文学翻訳を取りあげた。とくに『竹取物語』『方丈記』の成立過程を追い、南方熊楠の関与について考察し、その翻訳の特徴を明らかにした。またはじめてその全体像を欧州に紹介した『富嶽百景』全訳について詳細な検討を加え、英仏におけるジャポニスム関係者たちとの交流も明らかにした。ディキンズの翻訳の数々について、今日の視点から批判することは容易だが、めぼしい資料も方法論も確立されていなかで日本文学の翻訳に挑んだパイオニアとしての業績は高く評価される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
F.V.ディキンズは外交官サトウやアストン、外人教師チェンバレンに次ぐ日本研究者でありながら、国内外においてその研究はほとんど知られることがなかった。博物学的な視点から日本の言語・文化、歴史・政治、民族、自然・風土など多岐にわたる紹介がイギリスにおける日本研究に与えた影響は大きく、ディキンズの全体像を捉えることはきわめて意義深い。 日本におけるディキンズは初めての国際裁判マリアルス号事件の弁護士、日本公使ハリー・パークスの伝記作者、世界的な博物学者・南方熊楠との交流が知られる。その日本紹介の視点は西洋人の<まなざし>であったが、東洋と西洋の出会いの特質を分析する一つの切り口となる。
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