研究課題/領域番号 |
16K02452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
太田 一昭 九州大学, 言語文化研究院, 学術研究者 (10123803)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | authorship attribution / stylometry / collaboration / Shakespeare / Edward III / Double Falsehood / Arden of Faversham / New Oxford Shakespeare / 作者同定 / 計量文体解析 / 統計学的作者判定 / 初期近代イギリス演劇 / Pervez Rizvi / Rizvi / 連語データベース / 解析プログラム / 統計学的作者同定 / 計量文体論 / Henry VI / シェイクスピアの共作 / 文体統計解析 / コンピューター解析 / 改作 / 偽造 / 統計文体論 / シェイクスピア / 作者同定研究 / 共作 / 合作 / 印象批評 / 合作(共作) / コンピューター / 著者 |
研究成果の概要 |
近年コンピューターを用いた計量文体学的(言語データの統計学的)作者同定手法の導入によって、従来シェイクスピアの共作の可能性が指摘されていた多くの作品について、シェイクスピアの関与の可能性がより確信的に提唱されるようになっている。本研究は、シェイクスピアの合作に関する近年の作者同定研究を批判的に検証した。計量文体学的作者同定研究は少なくとも現時点では、従来の印象批評による作者判定の代替にはなりえていない。近年の計量文体学的な作者同定研究の多くは、言語データの抽出・収集および処理・分析が恣意的になされていて、その判定結果に信を置くことができない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンピューターを利用する計量文体学的な作者同定研究を理解するには、コンピューターのプログラムと統計学の知識が多少とも必要である。一般的な英文学研究者はそのような知識を持ち合わせていないから、近年の作者同定研究の成果を適切に評価することは困難である。The New Oxford Shakespeare (2016)は従来執筆者が確定されていない戯曲の作者判定を積極的に推進する編纂本であるが、編者たちの作者判定を支えているのが計量文体学的作者同定研究の成果である。その作者同定研究の可能性と限界とを具体的に提示する本研究は、計量文体学に不案内な文学研究者の作者同定研究の現状理解に裨益する。
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