研究課題/領域番号 |
16K02530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渋谷 豊 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (70386580)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日仏比較文学 / 比較文学 / 日仏交流史 |
研究成果の概要 |
日仏文化交流史の研究の一環として、本研究では両次大戦間期のフランスにおける日本文学受容を取り上げ、同時代のジャポニザン(日本学研究者)の活動を検討した。特にアルフレッド・スムラーとルネ・モーブランに着目し、前者が日本近代文学(火野葦平の作品等)の、後者が日本の伝統的詩歌(俳句等)の受容に重要な役割を果たしたことを明らかにした。その際、彼らの仕事とフランスの文学的潮流との接点を探ることを重視した。主な成果としては、フランスにおける俳句の普及と「モダンな古典主義」の関係を解明した拙論「白い羊と俳句-フランスにおける日本文学受容の一側面」(『信州大学人文科学論集』第五号)等がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、1)日仏の比較文学研究において従来、研究が手薄だったフランス人ジャポニザンの活動を扱っていること、2)しかも、取り上げたのがこれまで完全に看過されてきた事象(スムラーによる火野葦平紹介、モーブランと文芸誌「白い羊」の関係)であったこと、3)文学受容の研究において困難とされる<相手国(日本文学を受容する国)側に関する調査>を広範に行ったこと、にある。これにより比較文学研究に寄与することは無論のこと、日本文学研究、フランス文学研究、翻訳学、異文化コミュニケーション論など周辺の学問領域にも波及効果を及ぼし得るものと考えられる。
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