研究課題/領域番号 |
16K02541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
白田 由樹 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (00549719)
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研究分担者 |
高井 絹子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20648224)
辻 昌子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (20771918)
長谷川 健一 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (50597648)
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研究協力者 |
杉山 真魚
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 新しい芸術 / 近代性 / 装飾 / 応用芸術 / アール・ヌーヴォー / 即物的芸術 / 世紀転換期 / 装飾芸術 / デカダンス思想 / 応用芸術運動 / ナショナリズム / 規格化論争 / 蒐集 / メディア / 「規格化」論争 / ドイツ工作連盟 / ウィーン工房 / ユダヤ系メセナ / ムテジウス / 即物性 / 大衆ジャーナリズム / 美的趣味 / 独仏語圏文化 |
研究成果の概要 |
19世紀から20世紀の転換期に欧州大陸で展開された応用芸術運動に関して、ベルギー、フランス、オーストリア、ドイツで提唱された理念や批評、実践の動向を相互の関係性に留意しながら、その接点や差異化の背景を掘り起こしてきた。また、工芸・建築家や美術商、批評家の主張と作品の特性と、政治や産業界、世論との関係を絡めて考察する中で、国家や社会階層間の競合意識と独自性の優先が、各国の「新しい芸術」のスタイルに反映されていく経緯が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アール・ヌーヴォーやユーゲントシュティールの先行研究が明らかにしてきたジャポニスムやケルトなどの影響源、思想的背景からの運動の理念的な解明に加えて、国家や地域、社会階層間の関係性に着目し、理論やメディアの言説傾向を読み直すことによって、応用芸術のスタイル傾向を決定づけていく社会的要因を明らかにする研究としての可能性を示した。また4カ国の地域的特性を掘り下げながら、その総体を俯瞰することにより、欧州大陸における応用芸術の動向をよりダイナミックに捉える視点が拓かれてきた。
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