研究課題/領域番号 |
16K02609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
牧野 陽子 成城大学, 経済学部, 教授 (70165687)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ウィリアム・グリフィス / ラフカディオ・ハーン / 明治 / 神道 / 外国人の日本観 / 御雇外国人 / 民俗 / 来日外国人の日本観 / 民話 / 再話 / 神社 / 来日外国人 / お雇い外国人 / 近代化 |
研究成果の概要 |
本研究は、明治三年に福井藩のお雇い外国人として来日した、アメリカ人ウィリアム・E・グリフィス(William Elliot Griffis, 1843-1928)の日本に関する著述を分析し、その日本観を根底で支える宗教観の形成についての考察を行ったものである。 明治期以降に来日した英米人のなかで、主にラフカディオ・ハーンと対照させることで、一見正反対の立場をとった二人の日本体験の再評価を試み、19世紀から20世紀にかけての、西欧の対日観の原点と変遷を“宗教”をキーワードにして示しつつ、そこからみえてくるさまざまな問題に光をあてて考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのグリフィス研究は、お雇い外国人の草分けとしての貢献の内容や来日前後の足跡、交流のあった福井藩の人々の調査など、もっぱら伝記的、実証的な研究に重点をおいてきたといえるが、本研究においては、異文化接触の諸問題を問うより広い文脈のなかで、その思想をとらえなおした。 特に、キリスト教に対する立場が正反対であったラフカディオ・ハーンと共通する根底的な異文化対応のあり方、神道の理解を浮かび上がらせたことは、多文化共生、ひいては多宗教共生の必要性が問われる現代社会における意義が少なからずあると考える。
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