研究課題/領域番号 |
16K02631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上山 あゆみ 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (70221801)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生成文法の経験的基盤 / 容認性判断調査 / 文法理論の精度の評価 / 統語意味論 / 動詞辞書 / 言語学 / 統語論 |
研究成果の概要 |
本プロジェクトは、文法理論の精度を評価するためのデータセットの作成を目標とするものであった。文法性の判断は個人差が大きいため、従来、このようなデータセットの作成は現実味が乏しいと考えられてきたが、本プロジェクトでは、文法構造と解釈の関係についての明確な予測体系を背景に、頑健なデータをよりわけ、より広い範囲の研究者にその成果を供することを目指していた。ただし、研究を進める中で、十分な予測を成り立たせるためには、動詞の項構造および名詞の解釈について、より踏み込んだ理論化が必要であるということが明らかとなり、データセット作成のためのレキシコン(脳内辞書)の整備を精力的に行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の目標とは少し異なるが、動詞の項構造をどのように記述し、それがどのように文構造に反映されるかというプロセスが具体的になりつつあることは、理論言語学にとって非常に意義のあることだと考えている。これまで文法システムの整備ばかりが注目されてきたが、実用に結びつけるためには、辞書の整備が不可欠である。本プロジェクトで進めている理論のように、文法システムと辞書の両方を持つものは、将来的にはコンピュータに実装しうる形式であり、AIへの貢献も十分に考えられる。
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