研究課題/領域番号 |
16K02633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
萩原 孝恵 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (90749053)
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研究協力者 |
池谷 清美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 非言語行動 / パラ言語行動 / タイ人 / 笑い / 舌打ち / 生起環境 / フィラー / 認知行動 / 異文化コミュニケーション / コミュニケーション・ストラテジー / タイ人日本語学習者 / OPIデータ / 発話 / 意味・機能 / 出現位置 / 言語学 / 語用論 / 非言語 / パラ言語 |
研究成果の概要 |
タイ人日本語学習者の発話には「頻繁に、繰り返し現れる」非言語行動がある。「笑い」と「舌打ち」である。これは、タイ人日本語学習者100名のOPI(Oral Proficiency Interview)で頻度が高かった非言語行動である。本研究では、タイ人日本語学習者の発話に伴う「笑い」と「舌打ち」の意味機能を探求するために、その生起環境と用法を調査し分析した。その結果、笑いと舌打ちのパラ言語情報に違いはみられるものの、(1)タイ人話者の舌打ちと笑いには日本語に存在しない意味とコミュニケーション上の機能があること、(2)発話に伴う笑いと舌打ちの出現は話し手の認知行動の現れであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タイは「微笑みの国」と呼ばれ、タイ人の「微笑み」に対しては一般的に良い印象が抱かれるように思われる。一方、タイ人との接触場面で、タイ人の「微笑み」に対し不可解で不適切だと感じたり、日本人にとって不快で印象の悪い「舌打ち」が聞こえたりと、良くない印象を抱く場合もあるだろう。本研究は、グローバル化が進む昨今において、誤解や摩擦になりかねない、しかも日本語に存在しない非言語行動(本研究ではタイ人の「笑い」と「舌打ち」)に注目し、そのコミュニケーション行動の意味を明らかにすることによって、異文化に対する認識や理解につながる知見を提供するものである。
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