研究課題/領域番号 |
16K02662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
上保 敏 富山大学, 人文学部, 准教授 (80553114)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 朝鮮語学 / 漢文訓読 / 言語学 / 訓読 / 釈読 |
研究成果の概要 |
本研究では,朝鮮語漢文訓読資料の読法が,資料間でどのような関係にあるのか,また,どのように継承されているか(あるいは,されていないか)と言う点について考察し,朝鮮語漢文訓読系統論を新たに構築することを目的とした。 その結果,より巨視的な観点から見た場合,少なくとも2つのやや異なる漢文訓読の系統が存在すること,さらにその2つの系統のうち,1つは朝鮮語漢文訓読史にあってごく一般的な系統であり,もう1つは15世紀中葉の仏教系集団に固有のより個別的な系統と看做し得る点についても論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,朝鮮半島でかつて行われていた漢文訓読に対し,それぞれの資料間の関係を考察し,読法がどのように系統付けられるかを考察した点で意義があるものである。特に,より巨視的な観点から見た場合,少なくとも2つのやや異なる漢文訓読の系統が存在していたという点を論じたことは,もっぱら本研究代表者の独創的な観点である。 一方,漢文訓読が東アジア漢字文化圏に広く存在したものであるだけに,その1つのあり方を朝鮮語の例を以って示し得た点で,広く国際的な観点からの漢文訓読研究にも一助を与え得ると言うことができよう。
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