研究課題/領域番号 |
16K02741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
真田 治子 立正大学, 経済学部, 教授 (90406611)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本語学 / 計量言語学 / 語彙論 / 結合価理論 / 哲学字彙 / 近代語研究 / 井上哲次郎 / 学術用語 / 国語学 / 言語変化 |
研究成果の概要 |
明治初期から現代までの、日本の近代社会成立を支えた、抽象概念を表す学術用語の交替と変化を、語誌の記述的研究と語彙の総体の計量的研究との併用によって明らかにした。明治初期の出版された学術用語集『哲学字彙』は効率よく洋書教科書の術語を収集していること、『哲学字彙』の改版に際して著者書き入れ本の書込みから採用されたのは主に三版の本編までで、補遺の部分には別の検討資料が存在した可能性があることなどがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術用語集『哲学字彙』は、日本語の抽象語彙の近代から現代への語彙構造形成の重要な通過点として研究が進められてきたが、その成立過程や編纂の目的については不明の部分が多かった。『哲学字彙』と洋書教科書との関係、『哲学字彙』の付録の調査、編者の書き入れと改版との関係など、本研究の成果は『哲学字彙』の成立が明治初期の大学教育と深く関わっていた可能性を示唆している。また本研究が導入した調査方法は、研究上で近しい資料を照合するこれまでの手法と異なり、辞書編者の明治初期の勉学の状況を背景として辞書の用途に着目している点が社会言語学的で、日本語学の近代語研究では新しい手法といえる。
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