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発話機能に相応しい韻律 ―「機能別・韻律の指標」の作成―

研究課題

研究課題/領域番号 16K02747
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本語学
研究機関愛知大学 (2017-2019)
関西学院大学 (2016)

研究代表者

高村 めぐみ  愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10551111)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード発話機能 / 韻律 / 相応しさ / 音声教育 / 機能 / 日本語学習者 / 音声指導 / 大学場面 / 機能別・韻律の指標 / 指標
研究成果の概要

本研究は、同一の発話機能であれば、語彙や表現に関わらず韻律的特徴に共通点があることを明らかにするために行われたものである。まず、日本語初級学習者に「大学場面で必要と感じる機能に関するアンケート」を行い、必要性が高いと回答された20機能(依頼、呼びかけ、感謝等)を抽出した。次に、各機能3パターンのロールプレイについて、日本語母語話者7名が発話したものを録音し音声資料を作成した。最後に、各機能に相応しいと評価された上位3名分の資料の韻律(1音節当たりの持続時間長、F0、音圧)を音響音声学的に解析した。その結果、表現や語彙にかかわらず、13機能で各機能に共通の韻律的特徴があることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本語学、言語学の分野では、非常に基礎的なことであるとも言える「発話機能と声色(韻律)」の関係を述べた先行研究が十分であるとは言えない。そのため、本研究で明らかにしたことは、基礎研究としての役割を担っており、学術的な意義は十分あるものと考える。また、日本語教育の分野では、本研究で示した「機能別・韻律の指標」が、従来の共通語を基準としたアクセントやリズムを指導する以外の選択肢の一つに加わったことによる、指導法の幅が広がったと言える。さらに、日常生活において、円滑なコミュニケーションをとるための指標としても使えるため、社会的意義も十分にあるものと考える。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2019 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 機能を示す韻律に対する聴覚印象―日本語母語話者と中国人学習者の比較―2018

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 雑誌名

      比較文化研究

      巻: 130 ページ: 129-139

    • NAID

      40021501870

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 拒否の機能を示す発話の韻律的特徴―「強い拒否」と「弱い拒否」の発話を資料に―2018

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 雑誌名

      北海道言語文化研究

      巻: 10 ページ: 113-120

    • NAID

      40021566594

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 留学生が大学場面で必要とする機能会話 -機能別・韻律の指標作成を目指してー2017

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 雑誌名

      実験音声学・言語学研究

      巻: 9 ページ: 65-73

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 「日本語教育における音声教育の再考―コミュニケーションに必要な音声とは―」2019

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      カナダ日本語教育振興会年次大会CAJLE2019
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「音声教育に対する教師の態度と母方言」2019

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会第6回年次大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] コミュニケーションに必要な音声とは何か―機能に相応しい韻律指導を目指して―2018

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      日本語教育学会秋季大会口頭発表
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 日常会話で必要とされる「音声」とは2018

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      第10回実験言語学研究会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 「強い口調」と「弱い口調」の評価に影響を与える韻律要素2018

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      大東文化大学言語学プロジェクト第2回
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 発話機能にあらわれる韻律特徴2018

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会第4回年次大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学場面で必要な「機能会話」に対する聴覚印象の比較2017

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会第3回年次大会
    • 発表場所
      関西学院大学(兵庫県・西宮市)
    • 年月日
      2017-02-25
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本の大学場面で必要とする会話機能2016

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      第11回国際日本語教育・日本研究シンポジウム
    • 発表場所
      香港公開大学(香港・中国)
    • 年月日
      2016-11-19
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 留学生にとって必要な機能会話 -大学場面を取り上げてー2016

    • 著者名/発表者名
      高村めぐみ
    • 学会等名
      近畿音声言語研究会月例研究会
    • 発表場所
      関西学院大学梅田キャンパス(大阪府・大阪市)
    • 年月日
      2016-11-05
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

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