研究課題/領域番号 |
16K02764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 関西学院大学 (2017-2018) 三重大学 (2016) |
研究代表者 |
杉崎 鉱司 関西学院大学, 文学部, 教授 (60362331)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 母語獲得 / 生成文法 / 普遍文法 / スルーシング / 動詞句削除 / 英語学 / 言語学 |
研究成果の概要 |
生成文法理論と呼ばれる言語理論においては、幼児の母語獲得は、(a)生後取り込まれる言語経験と、(b)遺伝によりヒトに生まれつき与えられている母語獲得の仕組みである「普遍文法」との相互作用により達成されると仮定されている。本研究では、(A)スルーシングと(B)動詞句削除の2種類の省略現象に焦点を当て、その獲得過程を詳細に調査を行なった。 いずれの現象に関しても、幼児は観察しうる最初期から成人と同質の知識を持つことが明らかとなり、生得的な「普遍文法」の存在に対して、新たな証拠を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚や聴覚を司る仕組みなど、ヒトの「こころ」の様々な領域に関して、その発達には先天的要因(生まれつき与えられている要因)と後天的要因(生後取り込まれる要因)の両方が関与しており、発達の過程はその相互作用によって説明されるべきものであることが明らかにされている。本研究では、ヒトの母語知識の獲得に関しても、先天的要因(UG)と後天的要因(言語経験)の両方が関与しているという仮説に対して、省略現象の獲得から新たな証拠を提示し、母語獲得が「こころ」の他の領域と同様の発達過程を経ている可能性を高めた。
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