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人間の認知能力の複合性と総称文の多様性

研究課題

研究課題/領域番号 16K02771
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英語学
研究機関山口大学

研究代表者

岩部 浩三  山口大学, 人文学部, 教授 (90176561)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード総称文 / 認知能力 / 冠詞 / デフォルト的認知能力 / ドイツ語 / フランス語 / 英語総称文 / フランス語総称文 / 英語
研究成果の概要

Leslieは総称文が人間のデフォルト的認知能力(生まれつきの直観的な認知能力)に基づいていると論じているが,デフォルト的認知能力に対応するのは英語では無冠詞複数形だけであり,定冠詞単数形や不定冠詞単数形は大人の認知能力(4歳以降に見られる数量的論理的認知能力等)を反映していることを示した。フランス語やドイツ語では総称文における冠詞の用法が英語と多少異なっているが,やはり総称文形式の使い分けが見られること,デフォルト総称文では冠詞の厳格な使い分けが存在しないこと,冠詞のない日本語における総称文も多様であり認知能力に対応した使い分けが見られること,等の見通しを得た。

研究成果の学術的意義や社会的意義

総称文は,デフォルト的認知能力(生まれつきの認知能力)に基づいており,洗練された言語能力が発達する前から使用されることや,「イスラム教徒はテロリストだ」という例に見られるように総称文には社会的偏見と結びつくという負の面があることが近年の研究で指摘されている。本研究では,総称文には複数の形式があり量化や冠詞の使い分け等の洗練された言語能力を反映したものが別に存在すること,これらを複数の形式を正しく使い分けることによって社会的偏見を避けることが可能になることを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 総称文の謎を認知能力の複合性から解く2019

    • 著者名/発表者名
      岩部 浩三
    • 雑誌名

      JELS(Papers from the Thirty-Sixth National Conference of The English Linguistic Society of Japan)

      巻: 36

    • NAID

      40021931613

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] 総称文の多様性と認知能力の複合性--社会的偏見の克服に向けて--2016

    • 著者名/発表者名
      岩部 浩三
    • 雑誌名

      英語と英米文学

      巻: 51 ページ: 1-16

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 総称文の謎を認知能力の複合性から解く2018

    • 著者名/発表者名
      岩部 浩三
    • 学会等名
      日本英語学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 総称文の多様性と認知能力の複合性仮説2017

    • 著者名/発表者名
      岩部 浩三
    • 学会等名
      日本フランス語学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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