研究課題/領域番号 |
16K02798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
ボイクマン 総子 (椙本総子) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50370995)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 中間言語語用論 / 断り / 第二言語環境 / 外国語環境 / 語用論的能力 / 留学 / スピーチレベル / 学習者 / スピーチ・レベル / 日本語能力 / 発話テスト / 言語学 / 日本語教育 / 第二言語習得理論 |
研究成果の概要 |
本研究は、円滑なコミュニケーションを達成するために必要とされる語用論的能力の習得に、第二言語環境が効果をもたらすのかを実証的に検証するものである。本研究では外国語環境と第二言語環境という学習環境の違いに対し、「断り」をめぐる語用論的な特徴、及び、習熟度の違いによる「断り」に関する語用論的能力の発達の解明を目的とする。 検証の結果、日本語能力が上がるにつれ日本語母語話者の使用に近づく語用論的能力と習得しづらい語用論的能力があること、第二言語環境であっても習得されやすい語用論的能力とされにくい語用論的能力があることがわかった。習得されにくい語用論的能力は、明示的に教授する必要があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語学習者を対象とした学習環境をめぐる中間言語語用論研究は、横断研究、縦断研究とも数が非常に少ない。そこで、本研究では、まず、外国語環境の学習者の「断り」の語用論的能力について日本語レベルに応じて分析するという横断研究を行った。これに加えて、同一の学習者の語用論的能力の発達を縦断的にも調査し、分析考察した。 したがって、本研究の成果は中間言語語用論、及び、学習環境に関する日本語学習者の言語習得研究に貢献するものと考える。さらに、本研究によって得られた、習得しやすい能力としにくい能力の知見は、日本語の話しことば教育のシラバスと教育方法、学習環境の整備に重要な示唆を与えるものとなる。
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