研究課題/領域番号 |
16K02873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 阿南工業高等専門学校 |
研究代表者 |
勝藤 和子 阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 教授 (50363130)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 高専 / 学習ストラテジー / L2リーディング / 自己調整力 / 因子分析 / S2Rモデル / 自己調整 / 社会文化的コンテクスト / アイデンティティー / 認知ストラテジー / メタ認知ストラテジー / 社会対人ストラテジー / 情意ストラテジー / 教材開発 |
研究成果の概要 |
言語学習ストラテジー指導教材開発の基礎研究として、OxfordのS2Rモデルに基づいた学習ストラテジーの質問紙を開発し、因子分析を実施した。「受動的勤勉性」、「能動的学習傾向」、「調和性」、「自己肯定感」の4因子が抽出された。因子別の記述統計では、「能動的学習傾向」の値が最も低く、この領域の指導が今後課題であることがわかった。 S2Rモデルでは、学習者は戦略的自律学習者として、コンテクストに応じたストラテジーを選び組合わせて使用するとされている。本研究において開発した質問紙の分析結果は、S2Rモデルの学習者の特性を示すことを可能にし、今後のストラテジー指導教材開発のための基礎的研究となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、Oxford (2011)に基づいた学習ストラテジーの質問紙を考案したところである。開発した質問紙を用いて因子分析を行い、高専生の学習ストラテジーの特性も明らかにした。学習ストラテジーについては、SILLを用いた研究が多くなされ、メタ認知ストラテジーの強化が研究の主流だった。本研究では、学習者を関心の中心に据え、ストラテジーの選択行為はこれまでの考え方のように単純なものではなく、複数の領域のストラテジーが絡み合う複雑なものとしている。本研究は、学習者の置かれたコンテクストに適切な言語学習ストラテジーを指導することを主張した点において、斬新であり、社会的な意義がある。
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