研究課題/領域番号 |
16K03004
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
吉田 厚子 東海大学, 現代教養センター, 教授 (50408069)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 日本史 / 文化交流史 / 江戸時代 / 日魯・日蘭 / 地理学 / 洋学史 / 稲垣定穀 / 古地図学 |
研究成果の概要 |
本研究では、江戸時代の文化遺産「稲垣家旧蔵地理学関連史料」に着目して、その全容及び史料性を解明する作業と、同史料のデジタル化に向けた作業を進めた。その結果、第一に、「稲垣家旧蔵地理学関連史料」の抽出とそれら個々の史料の解説を公表するための整備がなされた。第二に、同史料の地図・地球儀等器物史料の一部ではあるが、デジタル公開化に向けた基盤が形成された。第三に、上記研究作業の過程で、19 世紀前半の知識人が天文・地理的情報を収集した結果、当時の世界情勢をいかに理解したのかが明らかになり、その意義を日魯・日蘭文化交流史の視点から位置づけた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で着目した「稲垣家旧蔵地理学関連史料」は、江戸期の貴重な文化遺産でありながら、従来は殆ど顧みられることがなく、また利用もされてこなかった。これら史料の全容や個別史料の特徴が見えてきたことには学術的意義を見出せる。また同史料群の目録化・デジタル化の基盤形成は、国内外の関連研究者のために史料の新たな有効活用の道筋を開くことにもなった。 なお本研究の成果は、江戸時代の日蘭・日魯文化交流に関わる史的研究の成果であるが、我が国と両国との長年にわたる学術的・文化的・人的交流の実態を跡づける成果となるので、両国との学術交流は勿論、民間レベルの文化交流にも資するという社会的意義を有している。
|