研究課題/領域番号 |
16K03044
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高木 博志 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (30202146)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 代替り儀式 / 即位式 / 大嘗祭 / 陵墓 / 世界遺産 / 名教的史跡 / 泉涌寺 / 古都 / 日本遺産 / 明治維新 / 歴史意識 / 昭和大礼 / 京都御所 / 富岡鉄斎 / 尹良親王 / 恭明宮 / 即位 / 葬儀 / 顕彰 / 京都 / 天皇代替り儀式 / 日本史 |
研究成果の概要 |
明治維新と天皇代替り儀式を、江戸時代から明治維新の変化、大正・昭和大礼の社会への段階的な浸透、1945年の敗戦による戦前・戦後の連続・断絶を、2019年秋の即位・大嘗祭を視野に入れて考えることができた。大きな特色は、天皇の代替り儀式の問題を、国民道徳とかかわった史跡、「仁徳天皇陵古墳」の名称で世界遺産登録された陵墓問題、御物、神話や物語の社会におけるありようなど、単なる儀式だけではなく天皇制の文化的な諸要素、総体との関わりで考究した点にある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天皇の代替り儀式を、明治維新から近現代へと政治・社会・文化の総体において捉えた。とりわけ天皇制の社会への浸透が、20世紀の大正・昭和大礼の時期におきたことを解明した。そして4年の研究期間の諸論考の中で、即位・大嘗祭のみならず、史跡や陵墓、日本遺産などの諸分野において「史実と神話」のせめぎ合いが近現代におこり、天皇の神話性が象徴天皇制においても不可欠である構造を論じた。泉涌寺にみる近代皇室の仏教信仰の継続も明らかにした。また代替り儀式や陵墓問題の研究成果を『朝日新聞』などのメディアでも伝えた。
|