研究課題/領域番号 |
16K03100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
森部 豊 関西大学, 文学部, 教授 (00411489)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 羈縻支配 / 契丹 / 高句麗 / 靺鞨 / 唐朝 / 府兵制 / 唐 / 墓誌 / 羈縻州 / 唐朝の羈縻支配 / 唐代契丹 / 奚 |
研究成果の概要 |
唐朝の異民族を支配する方法は、間接統治であったと、一般には言われる。それは、異民族のリーダーに唐の官職をあたえ、彼を通じて、彼の集団を支配するものであった。その集団は、唐朝に服属しているけれど、自治がおこなわれていたというのが、今までのイメージであった。現在の中国遼寧省の朝陽市は、唐代の営州があったところであり、そしてその付近には異民族集団が多く住んでいた。これを羈縻州という。近年、この羈縻州に関する墓誌が13点発見された。これを利用してこの地域の羈縻政策を見直すと、従来のイメージとは異なった姿が浮かび上がったのだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究によって、唐朝の異民族支配の、一元的イメージ、すなわち異民族集団の首長に官職をあたえ、その集団を間接統治し、そこでは自治が行われていた、という今までのイメージは、必ずしも唐代のすべての羈縻州に当てはまるものではないという見通しが立った。このことは、唐朝という時代に対して、現代人が持っているイメージは、実は、後世の人によってつくられたイメージを投影している場合があり、より根本的に見直す必要がることを示唆するものである。
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