研究課題/領域番号 |
16K03256
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
源河 達史 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (10272410)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 中世教会法 / 文献学 / 史料 / 史料学 / 教会法 / グラーティアーヌス教令集 / 註釈 / 写本 / 史料伝承 / 教会法学 / 中世 / 写本伝承 / 法制史 / 教会法史 |
研究成果の概要 |
1170年頃から1190年頃にかけて成立した一群のグラーティアーヌス教令集註釈書、所謂Summa Monacensisサークルは、アルプス以北における教会法学の発展を知る重要な史料である。本研究は、これらの註釈書を伝える諸写本の伝承関係と共に、諸々の註釈書相互の関係を明らかにすることに努めた。とりわけ大きな成果として、オクスフォード写本Barlow 37に伝わる註釈の由来と成立年代(1180年代半ば)を確定し、それを通じて、Summa Monacensisサークルに属する註釈が、1170年前後から1180年代半ばにかけて、「生きたテクスト」として発展し続けたことを示すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、写本伝承と、註釈書相互の関係とを明らかにするものである。12世紀末から13世紀初頭にかけて、著者の固有名詞と共に伝えられる大部の註釈書が成立するが、それ以前の教会法学については、発展の仕方、著作としての性格等、不明な点が多い。本研究は、1170年頃に成立した註釈が「生きたテクスト」として発展する過程と、それが著者の名と共に伝わる大部の註釈書へとつながって行く過程とを、共に明らかにすることができた。これは、一方において、校訂版作成の前提となる研究であるとともに、他方において、12世紀ルネサンスの重要な一翼を担う教会法学の具体像を明らかにする、法文化史的な研究でもある。
|