研究課題/領域番号 |
16K03519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
友次 晋介 広島大学, 平和センター, 准教授 (90622019)
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研究協力者 |
土屋 由香
樋口 敏広
佐藤 尚平
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 原子力平和利用 / コモンウェルス / イギリス外交 / 科学外交 / アジア原子力センター / バンドン会議 / バグダッド条約原子力センター / コモンウェルス原子力閣僚会議 / 政治学 / 外交史 / 国際関係論 |
研究成果の概要 |
本研究は、コモンウェルス、勢力圏において紐帯を維持する目的で、イギリスが原子力協力を進めていたことを明らかにした。また、原子力を中心議題としたコモンウェルス首相会議、当該分野の指導的科学者を集め開催したコモンウェルス原子力科学者会議について明らかにした。イギリスが地政学上重視した、トルコ、イラク、イラン、パキスタンに至る「北層諸国」のため構想したバグダット条約原子力センターについて、設置の背景とその後の展開について明らかにした。これらの発見は2019年8月開催の、第15回国際東アジア科学史学会で発表することになった。また図書を構成する1章、或いは学術論文として刊行すべく準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は原子力利用の国際的拡散の源流を探った。従来の研究は「平和のための原子力」キャンペーンを展開したアメリカに多くの注意を払ってきたが、本研究は原子力利用の国際的な拡散の歴史を、より複線的なものとして捉え、イギリスの役割を明らかにした。これにより、同国が帝国内のネットワークをどう生かそうとしてきたのか、その一端が明らかとなり、中東、南アジアにおける核拡散の原点についても理解を深めることが出来る。
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