研究課題/領域番号 |
16K03561
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
戸田 学 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (30217509)
|
研究分担者 |
笠島 洋一 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 准教授 (30583166)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 医師臨床研修マッチング / 過疎地医療 / マッチング / 医師臨床研修 / マッチング理論 / 医師臨床研修制度 / 研修医マッチング / 経済理論 |
研究成果の概要 |
現行の医師臨床研修マッチングを前提に過疎地における医療機関への応募を促すことで地域医療の維持向上を図る方法について研究した.現行制度の目的は医師の公平性を確保することにある.医師の希望が満たされないのは,より優先度の高い応募者がすでに採用されている場合に限られるべきであり,これを安定マッチングとよぶが,応募者数が定員を下回る地域も存在し医師不足が常態化しかねない.そこで助成による医師不足の解決を図る際,医師側の厚生が悪化しなければ妥当性が担保されうる.本研究は現行制度がその条件を満たしつつ安定マッチングを実現できること,同様の条件が研修機関側にも成り立つような制度は存在しないことなどを示した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平成16年以降に導入された医師臨床研修マッチングでは地域間で研修医の偏在が生じることが問題となった.そこで近年応募多数となる地域の採用数に上限を設けることで地域間格差の解消が図られている.しかし上限導入後,医師側の厚生は悪化し第1希望以外への配属数が増加している.本研究はそれに代えて過疎地の研修機関に対する補助金等の効果を分析した.現行制度は医師の公平性を重視して設計されており補助金の支出が医師全員にとって同じ意味を持つか否かは必ずしも明らかではない.我々は現行制度下での補助金は医師側にとり常に無害であると同時に研修機関に対しては同一の影響を与えるような制度そのものが存在しないことを示した.
|