研究課題/領域番号 |
16K03596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済統計
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
唐渡 広志 富山大学, 経済学部, 教授 (00345555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヘドニック価格 / 一般化加法モデル / 住宅資本の陳腐化 / 住宅価格指数 / 世代効果 / 中古住宅 / 建築年次 / 転居 / ヘドニック法 / 価格指数 |
研究成果の概要 |
本研究は,製造時点のすべての住宅品質を観察することができないというデータ上の問題に直面する場合の中古住宅市場における不動産価格指数の測定手法を提案した。ヘドニック価格モデルでは年齢効果と時間効果に加えて世代効果を含めることで統計的信頼性が高まることが示された。特に、世代効果の除外は経年減価率および不動産価格指数の上方バイアスをもたらすことがわかった。製造時点における住宅品質の差異は取引時点における経年劣化だけでなく,陳腐化によるものも含んでいる。住宅価値の減少には,経年劣化によるものと陳腐化によるものが含まれており,両者は必ずしも同一でない可能性があるといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は,データの問題として片付けられてしまう恐れのある,修繕やメンテナンスなどの情報不足に対して本手法が威力を発揮する所にある。世代効果を明示的に取り込むことで,従来であれば無視されるか,考慮したとしてもほとんど分析自体が不可能であった問題を解決することができる。整備された資産価格情報は投資市場やマクロ経済運営を助ける重要な要素でもある。しかしながら,公的な関与のある不動産価格情報は鑑定評価手法により行う地価公示のみであり,住宅市場に代表される「建物」部分を含む資産市場の動向を見誤る原因の一つとなっている。本研究の成果は実務上も意義のあるものと考えられる。
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