研究課題/領域番号 |
16K03617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山本 雅資 富山大学, 研究推進機構 極東地域研究センター, 教授 (30458947)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 循環経済 / リサイクル / 焼却施設 / 民営化 / 焼却炉 / リサイクル率 / 廃棄物 / 産業組織論 / 経済政策 / 環境政策 / 廃棄物処理 |
研究成果の概要 |
本研究では、はじめに廃棄物・リサイクル産業の現状について産業組織論の視点から分析を行った。特に民営化の影響に焦点をあて、コスト競争力及びリサイクル率にどのような影響があったかを分析した。その結果、現状の産業構造は非効率であるとは言えないことがわかった。次に、日本の廃棄物処理の特徴である焼却割合が高いことがどのようにリサイクル率に影響を与えているかを分析した。ダイオキシン削減の観点から焼却炉が大型化し、キャパシティが過剰気味となったことがリサイクル率に与える影響を理論的、実証的に分析した。その結果、過剰キャパシティがリサイクル率を低下させていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一のテーマでは、これまで適正処理をどのように担保するかが重視されがちだった家庭系廃棄物処理・リサイクル業に対して、産業構造の効率性の問題に光をあてて分析を行ったことは学術的意義があると考えている。また、第二のテーマでは、日本では主要な廃棄物処理の手段となっている焼却に焦点をあてた。現代の焼却炉は高性能であり、確実に適正処理が可能であるがその性能を維持するために大規模化が進んでおり、リデュースの進展と合わせて、我が国のリサイクル率の上昇を妨げる要因になっているのではないかという点を指摘したことは社会的意義があると考える。
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