研究課題/領域番号 |
16K03764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
万 軍民 福岡大学, 経済学部, 教授 (40423123)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 投機的貯蓄 / バブル・プレミアム / 過剰投資 / 過少投資 / 不良債権 / 米中貿易戦争 / バブル予防 / ソフト・ランディング / 過剰貯蓄 / 過小貯蓄 / バブル / 基軸通貨 / Bubble Premium / Bubble / Speculation / Lease Hold / Free Hold / Non-performing Loans / Branch Deregulation / Bank / 不動産 / 投機 / 税 / 銀行 / 中国 / 計量分析 / ビットコイン / 南海バブル / ソフトランディング / 不動産バブル / バブルテスト / 不動産購買禁止令 / 過剰融資 / 銀行個票パネル / 産業別不良債権 / 日米中 |
研究成果の概要 |
この研究は、不良債権と不動産バブルについて、日米中のマクロ・データとミクロ・データを用いて実証的に分析し、それらの再発防止を理論的に検討した。不動産バブルが家計の投機的貯蓄、不動産関連企業過剰投資とその他の産業過少投資、銀行不良債権を齎すという国内問題のみならず、そのスピルオーバーとして、今進行中の米中貿易戦争の引き金となった米中収支不均衡を加速するのを理論的、かつ、実証的に発見した。また、「バブル・プレミアム」という専門用語を新たに提示・定式化し、バブル発生の未然防止と発生したバブルのソフト・ランディングを可能にするメカニズムを発見し、市場経済の安定的、かつ、効率的運営に一助する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:バブル・プレミアムを定式化したことによって、リスク中立的なエージェントが合理的バブルの取引に参加することをモデルで記述することが可能となり、その均衡経路の性質を吟味することが可能となった。家計・非金融企業・銀行は、バブル・プレミアムを求めるインセンティブに基づいて投機的取引に走る。過度な投機は、市場経済の効率性と安定性を損なうので適度な制限が求められる。 社会的意義:今までの経済学や政策議論では、投機的取引に関して流動性を増すようなメリットは強調されてきたが、そのデメリットはそれほど知られていない。この研究によって投機的取引による弊害に対する社会的認知が深まると期待される。
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