研究課題/領域番号 |
16K03769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
井原 基 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (00334144)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | マーケティング史 / 経営史 / タイ / 中国 / アジア / 製造業 / 流通史 / マーケティング・チャネル / 東南アジア / 流通 / マーケティング / トイレタリー産業 / 流通チャネル / 新興国市場 / 流通システム |
研究成果の概要 |
本研究では、日系企業の中国・タイにおける第二次大戦前・大戦後の進出とマーケティングの歴史、および中国・タイにおける現地系洗剤メーカーと日系企業の合弁会社の発展とマーケティングについて、強みとなるシステムないし製品・サービスの構築・移転、そしてアジアの流通環境への適応という二つの軸という観点から比較研究を行った。その結果、自社の強みとなるシステムや製品に強く依拠する日本企業(花王)と、合弁形態を優先しアジアの流通環境への理解と適応を進める日本企業(ライオン)という2つの類型を見出した。日本と中国、タイの流通・マーケティングの共通性と多様性についての知見も深められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によれば、自社の強みとなるシステムや製品に強く依拠する企業は、統合型の直接投資やチャネル関係を志向し、アジアの流通環境への理解よりは自社方式の延長の性格を強める。他方、合弁形態を取りアジアの流通環境への理解と適応を進める企業は、グローバルな優位を持つブランドや技術の構築に課題を抱える。アジアにおける市場戦略のベスト・ミックスは、恐らく両者の中間にあるという示唆が導かれる。また、本研究で得た海外マーケティングにおける戦前と戦後の連続性という新奇な視点は、実証の精度を高めて今後の研究にも引き継いでいきたい。
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