研究課題/領域番号 |
16K03773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
三ツ石 郁夫 滋賀大学, 経済学部, 教授 (50174066)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ドイツ / 戦後 / 中間層 / 中小企業 / 構造変化 / 貯蓄銀行 / 信用協同組合 / 競争政策 / 手工業 / 小売商 / 連邦経済省 / 信用政策 / 戦後ドイツ / 中小経営 / 金融構造 / 信用問題 / 公的政策 / 地域経済 / 中間層信用 / 経済省 / ERP特別資産 / 経済史 / 金融 |
研究成果の概要 |
戦後西ドイツ経済の復興から高度成長に至る過程において、手工業や小売業などの営業的中間層は、構造変化のなかで設備投資や施設近代化などのために資金需要を高めていたが、1950年代半ばには信用不足の困難に直面していた。問題解決の請願を受けた連邦経済省は中間層と金融機関の諸グループから全国組織代表を招集して専門委員会を設置し、中間層経営への信用拡充と競争力強化のために制度整備と支援政策を展開させた。こうして形成された競争秩序のもとで、貯蓄銀行と信用協同組合は1960年代初頭までに地域に広汎に展開する中間層経営に対して信用供給を増大させ、これによって資金をえた中間層経営は競争力を高めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代ドイツにおいて経済成長の原動力の一つと言われている中間層企業は、その競争力の源泉を、第一に熟練労働力養成システムとそれに基づく商品・サービスの質の高さ、第二にグローバルな経済競争とその構造変化に積極的に対応する経営力、第三に地域分散的な貯蓄銀行と信用協同組合による域内中間層経営を対象とした金融支援システム、そして第四にそれらを総合して経済システムを設計してきた政府と中間団体の経済秩序政策にもっている。本研究は、このうちとくに第3と第4の論点に焦点を当てて、その戦後的展開を分析し、市場経済の競争秩序維持と中間層企業および地域金融機関の相互関連性を明らかにしようとしたことに意義がある。
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