研究課題/領域番号 |
16K03774
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 彰 京都大学, 経済学研究科, 教授 (00275116)
|
研究分担者 |
堀 一郎 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (30113624)
黄 孝春 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (10234684)
菅原 歩 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (10374886)
|
研究協力者 |
ワン ユエ
羅 先坪
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 比較経営史 / 資源調達システム / 鉄鉱石 / 鉄鋼 / 総合商社 / 資源メジャー / 先物市場 / サプライチェーン / 資源問題 / 経営史 |
研究成果の概要 |
本共同研究は,過去数十年にわたる国際商品の価格乱高下の前後での市場の変化,および鉄鋼原料サプライチェーンにかかわる諸企業の適応行動を国際比較経営史の視点から探究することを目的とする.雑誌論文7件,図書4件などに結実し,なお複数の論文が海外査読誌に投稿中または投稿準備中である.これらを通じて,鉄鉱石の国際価格決定メカニズム変容過程と価格指標開発をめぐる中国の動向,米国鉄鋼企業のキャプティブマインの変化,日本における鉄資源循環をとらえる全体像や総合商社の投資行動などについて明らかにすることができた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本共同研究の全体を通じて,鉱山開発・採掘・(輸送)・製銑-製鋼-圧延……鉄鋼使用製品リサイクルのサプライチェーン/鉄資源マテリアルフローの全体をひとつの視座でとらえ,そのいくつかの主要なプロセスにおいて,市場変化に対する各国プレイヤーの行動を明らかにした.これらの現象は,国際政治経済学,環境経済学などの分野で取り扱われてきたが,国際比較経営史の立場,すなわち企業の適応行動としてとらえることにより,統一的に取り扱う可能性が開かれた.また,多様な課題認識とアプローチを提示することを通じて,実践的な示唆を与えることができた.
|