研究課題/領域番号 |
16K03906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
山本 崇雄 神奈川大学, 経済学部, 教授 (30318761)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 海外子会社 / 多国籍企業 / 探索的活動 / 埋め込み / 日本企業 / 東南アジア / 探索型活動 / 海外派遣社員 / 現地人材 / 経営慣行 / 経営学 / 国際経営 / 日系多国籍企業 |
研究成果の概要 |
本研究では、日系多国籍企業の海外子会社が探索的活動を二重の埋め込みを通じていかにマネジメントしているか、また探索的活動を実施している海外子会社で、探索的活動の担い手はどの組織やどの人材であるのかを明らかにすることを目的とした。 東南アジア諸国における11社の海外子会社への複数回のヒアリング調査に基づき、発見された事実は、主に以下のとおりである。第1に、探索的活動を実施している海外子会社では、探索的活動の役割と責任が明確化され、ミドルマネジャーに権限付与されていた。第2に、長期的視点が本社・海外子会社共に共有されていた。第3に、本国の重要機能を海外にリロケーションしている事例が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多国籍企業における二重の埋め込みを通じた探索的活動のマネジメントについて、既存研究ではまちまちな研究結果がみられており、本研究では「探索的活動」という概念の再検討を行った。そして、探索的活動を行う主体の責任や権限を明確化し、その重要性を本社・海外子会社双方で認識し合うことや、長期的視点と短期的視点の双方を追求する点が、イノベーティブな活動に影響していることを示唆した。また、金融、教育、小売といったサービス領域における探索的活動が海外子会社で積極的に行われていることを明らかとした。 これらの点が、理論的・実践的なインプリケーションであり、学術的・社会的意義があると考えられる。
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