研究課題/領域番号 |
16K03925
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
|
研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
澁谷 覚 学習院大学, 国際社会科学部, 教授 (00333493)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | オンライン消費者行動 / オンラインクチコミ / 複数クチコミ / 確証バイアス / 正負比率 / 購買意思決定過程 / クチコミ / ネット・クチコミ / 疑念効果 / 両面提示 / 態度 / インターネット |
研究成果の概要 |
本研究では架空のオンライン英会話スクールを実験刺激として用い、スクールに関する架空のクチコミを2種類用意した。1つめは「スクールとは無関係の中立のクチコミサイトに投稿されたクチコミ」として実験参加者に提示されたクチコミであり、2つめは「スクールのサイトに掲載された当該スクールの受講生によるクチコミ」として実験参加者に提示されたクチコミであった。実際には、両者の内容は同一であった。 結果として、中立のクチコミサイトに掲載された受講生のクチコミを参照した参加者の利用意向においては、事前に態度形成を行わずにクチコミを参照した参加者より、事前の態度形成を行ってからクチコミを見た参加者の方が高かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消費者が購買意思決定過程のあらゆる段階でネット上のクチコミを参照するようになった。これに対応して、企業も消費者間のネット上のクチコミを自社のサイトなどに取り込みマーケティングに利用しようとする動きが活発である。本研究はこのような事態を実験室に再現し、企業が提供するクチコミと消費者間で交換されるクチコミの影響力を比較した点で社会的意義がある。 学術的には、消費者の購買意思決定過程のどのような段階で、クチコミ参照による影響がどのように効果を及ぼすかを明らかにした点、およびまだ研究があまり進んでいない複数のクチコミを同時に参照することが消費者行動に及ぼす影響の解明に取り組んだ点に意義がある。
|