研究課題/領域番号 |
16K03945
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
小嶌 正稔 東洋大学, 経営学部, 教授 (40215257)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 石油製品流通 / 系列 / フランチャイズ / 独立系 / 石油流通 / 独立系販売業者 / 業態開発 / コ・ブランド / 流通チャネル / ガソリン需要の減少 / イノベーション / 独立系石油販売業者 / プライベートブランド / 中小石油販売業者 / 経営学 / 商学 / 流通・ロジステックス |
研究成果の概要 |
独立系石油販売業者の生成と発展プロセスについて、規制と取引慣行、系列組織構造の視点からヒアリングと文献調査によって行い、独立系の生成と発展過程が①成長制約が生み出した非系列としての生成、②チャネル管理のあいまいさによる系列概念の混乱と独立系の成長、③規制緩和と新業態による独立系の急成長、そして④精製・元売の寡占体制の確立と準系列化・独立系への分化、の4つのプロセスを経てきたことを示した。 この独立系の成長プロセスは、政府の規制と取引慣行によって自由で活発な企業家活動が抑制されたことから生み出されたものであったこと示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石油製品流通は、精製・元売による系列を前提に成立してきたが、規制緩和によって独立系販売業者が急増加し、ガソリンスタンド数の25%以上を占めるに至った。しかし石油製品流通政策から、調査・研究に至るまで依然として系列流通を前提に行われており、独立系に関する政策的対応も、系列外に対する包括的な調査・研究も行われてこなかった。しかし一定規模を占めた独立系への対応を横に置いて、インフラとしての石油流通も、巨大災害などへの緊急時における石油製品の供給体制も実効性を十分に担保できるとはいえない。そのことから独立系に焦点をあてて石油製品流通を検証・考察したことは学術的意義だけでなく、社会的意義があった。
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