研究課題/領域番号 |
16K03967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
大村 邦年 阪南大学, 流通学部, 教授 (60611936)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ビジネスモデル / ファッション / 多角化 / ブランド / マーケティング / 商学 / ブランド価値 / アパレル |
研究成果の概要 |
本研究は,日欧ファッション企業が顧客のライフスタイルの変化に適応するように,事業領域の拡張による「新機軸の多角化戦略」が進展していることに着目している。その成功要因は,異業種企業間の水平的かつ戦略的な連携を含めた協業事業であることを明らかにした。また,「新機軸の多角化戦略」には,(1)本業のブランド価値を有効活用する付加的多角化,(2)ものづくり匠集団との水平連携による多角化,(3)事業細分化による予期せぬ多角化,(4)企業組織を強化するための多角化,(5)異業種コラボレーションによる新市場創造の多角化,という5つのパターンが存在することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は,ファッション企業の多角化による新規市場参入には,資本力に依存するM&A(企業買収や提携)中心の戦略を採用するのではなく,自社のブランド価値の確認と活用によって,新規市場の創造をめざす新たな5つのパターンの重要性を明示化したことである。また,「ものづくり」の専門特化型企業との水平的提携ネットワークの構築が成功の鍵であることを導き出した。今後,顧客ニーズに適応する異業種企業間のパートナーシップと協業事業体が進展し,イノベーションといえる新たな市場が生まれる可能性も考えられるであろう。さらに,専門特化型企業の存在価値を明らかにしたことは,多角化の在り方へ示唆を与えることになる。
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