研究課題/領域番号 |
16K03968
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 善信 関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (00140476)
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研究協力者 |
パリー マーク
平岩 英治
本下 真次
相島 淑美
出野 和子
湯川 寛学
辻村 謙一
河野 万里子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 顧客価値創造 / サービス・ドミナント・ロジック / サービス・ロジック / 価値共創 / ホスピタリティ / おもてなし / 集合的価値 / 空気を読む / C2C / B2B / 社内調整 / 禅仏教 / 武道 / 聖地巡礼 / マーケティング / セリング / 営業 / ターンアラウンド / インプレッション・マネジメント |
研究成果の概要 |
西洋型のホスピタリティと日本型のおもてなしの違いについて、様々な角度から明らかにした。おもてなしの源流は万葉集の宴にあり、そこでは個人的価値よりも集合的価値の最大化が目的とされる。つまり、個人的価値の合計<集合的価値となる。他方で、西洋型バンケットでは、集合的価値は個人的価値の単純合計となる。万葉集の宴のルールと現代のカラオケ接待のルールとを比較したが、両者のルールはほぼ同じであることが明らかになった。おもてなしの精神と型を完成させたのは千利休である。そこでは、賓主互換、一座建立、一期一会がベースの価値観となっている。おもてなしは、このようなプロセスを経て現代の社会やビジネスに応用されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、日本のおもてなしと西洋のホスピタリティの性格は大きく異なっていることの解明、おもてなしの源流は万葉集の宴にあり、それが室町時代の連歌の座や茶会に引き継がれ、その後に、千利休がおもてなしの精神と型を完成させたおもてなしの歴史を明確にした点、またそのおもてなしは現代社会においても脈々と息づいている点の確認(万葉集の宴とカラオケ接待の暗黙のルールの共通性、日本旅館の加賀屋やデパートでの接客方法など)などである。本研究成果の社会的意義については、日本型おもてなしと西洋型ホスピタリティの性格の違いから、西洋型ホスピタリティの日本への導入に際し、その問題点を明確にした点である。
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