研究課題/領域番号 |
16K04030
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小林 大祐 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (40374871)
|
研究協力者 |
前田 忠彦
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 社会調査 / 調査票調査 / 調査員効果 / 性別役割意識 / マルチレベル分析 / 調査員変動 / 調査モード / 社会的望ましさバイアス / 社会調査法 / 個別面接法 |
研究成果の概要 |
個別面接法調査において,調査員の目に見える特徴が回答内容に偏りを生じさせる可能性が指摘されているが,日本においてはまだ少ない。そこで全国規模の無作為抽出調査データと調査員の基本属性を組み合わせたデータセットを用いて,調査員の年齢や性別,およびそれらと回答者属性の組み合わせが回答に与える影響について検討した。性別役割意識を従属変数とした分析の結果,回答者の「年齢」と「調査員男性ダミー」のクロスレベル交互作用効果が有意となった。これは高年齢者ほど性別役割分業に対して肯定的な態度を持っているにもかかわらず,女性調査員を前にした場合には,そのような意見表明は避けられやすくなると解釈できるだろう。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題研究において示された知見からは,ジェンダーに関する質問を含む調査では,面接調査員の性別についても考慮する必要があることが示唆される。例えば,継続調査などの場合,調査時点によって,調査員の性別比を極端に変更することは望ましくないと思われる。そして,このように調査データの質に対して,調査員の影響が無視できない以上,今後中長期的には調査員の介在が最小限となるような調査モードを本格的に導入することが必要であることが明らかになったことは本課題研究の重要な意義である。
|