研究課題/領域番号 |
16K04035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
多田 光宏 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20632714)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 言語 / ナショナリズム / 国民国家 / 世界社会 / グローバリゼーション / 社会学理論 / 社会学史 / 英語化 / 方法論的ナショナリズム / 言語社会学 / 国語 / 国民社会 / 理解社会学 / マックス・ヴェーバー / 社会学 / 社会学理論・社会学方法論 |
研究成果の概要 |
国民国家形成期を生きた社会学者ヴェーバーとデュルケムの言語観の内実と背景を、社会言語学や歴史学の知見も踏まえて解明した。ヴェーバーについては、彼が中欧のエスノ言語ナショナリズムを批判し、言語共同体の構成を個人主義的に理論化していること、またデュルケムについては、フランス第三共和政の信奉者として、普遍的な人間理念の共有に仏語の共有が不可欠とする市民言語ナショナリズムに依拠していることを明らかにした。なお本課題の3年間(2016~2018)で、関連テーマでのものも含め、インパクトファクター付き国際誌での査読付論文3本(今後掲載のもの含む)、海外での招待講演3本、国際学会発表2本などで成果公刊した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今のグローバリゼーションにより英語や英語教育の重要性が著しく増すとともに、非英語圏ではそれへの反発や「国語」への愛着(言語ナショナリズム)の増大が見られる。こうした現下のせめぎ合いを把握する手掛かりとして、過去の代表的な社会学理論家たちが言語をどう扱ってきたかを各々の時代背景を踏まえて解明するのが本研究の狙いである。言語は従来、社会学理論ではほぼ所与の基本媒体とされてきたが、このいわば方法論的ナショナリズムに対して本基課題研究は、ヴェーバーやデュルケムといった人たちの言語観が、まさに形成途上にあったドイツやフランスの国民国家の枠組に対する批判的ないし肯定的なスタンスに依ることを明らかにした。
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