研究課題/領域番号 |
16K04123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 京都造形芸術大学 |
研究代表者 |
藤澤 三佳 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (00259425)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 精神障害の患者 / 精神科病院の患者 / 芸術療法 / 作業療法 / 非行 / 自助グループ / アートによる表現 / 居場所 / 精神障害 / 芸術社会学 / 自己表現 / アートによる自己表現 / 苦難の体験 / 精神科病院 / 親子関係 / 生きづらさ / 家族問題 / 親の会 / 表現 / アート / 社会的自己 / 芸術 / 社会問題 / 障害 / 社会的承認 / 社会学 / 社会福祉関係 / 藝術諸学 / 社会系心理学 / 心理学 |
研究成果の概要 |
人々の苦難の体験に関して、分野横断的に総合的観点から調査研究をおこなうことが目的であったため、「非行やひきこもり問題」の調査研究、さらに言語にならない苦しい気持ちの表現活動を、精神科病院外来の絵画を中心とした作業療法科をフィールドとして調査研究をおこなった。 苦難の体験を抱えるようになった原因を、主に質的調査と参与観察により明らかにし、そこからの解放の手段として、言語・非言語的表現を扱って総合的観点から考察をおこなった。他者の状況を 共感して受け止めるという自助グループ活動、表現活動による共感や居場所をもつことが、苦難の体験からの解放につながる効果のある大きな方法であるという結果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義として、苦難の体験をもつ人々に関する調査研究は、プライバシーに大きく関わり非常にむつかしい為、先行研究が少ないなかで、その問題やそこからの解放を探求することは大きな社会的意義がある。加えて、本研究は、苦難の体験に関して言語的に語ることに加えて、言語的意味づけすら困難な極めて深刻な問題状況においてみられるような非言語的表現も含んでいる。それは、福祉・心理・精神医学と芸術学の交差領域に存在している学際的研究の特徴をもち、社会学的研究として先行研究が少なく、必要性が高い分野を開拓するという学術的意義をもつ。
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