研究課題/領域番号 |
16K04169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝典 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20363856)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | セルフケア / 生活支援 / 精神障害 / 内科的疾患 / 高齢者 / 高齢精神障害者 / 尺度開発 / 精神障害者 / 居住支援 / グループホーム / 社会福祉関係 / 精神保健福祉 / 医療福祉 / 介護福祉 |
研究成果の概要 |
本研究では,グループホームで暮らす内科的管理を要する高齢精神障害者のセルフケア機能に係る支援課題と促進因子の抽出,ならびに評価尺度の開発を行った。その結果,①セルフケア機能の促進には,加齢により減退する社会関係と社会的機能を補償する支援が有効であること,②当事者と支援者の相互的支援関係がその基盤として不可欠なこと,③精神疾患以外の疾患に係るセルフケアについては手厚い支援を要すること,④当事者の社会的機能と社会関係がセルフケア機能の促進に寄与することなどを捉えた。さらに,セルフケアの支援課題に係る「セルフケア機能評価支援尺度」を試案したが,信頼性,妥当性の十分な検証には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,わが国において増加傾向にある内科的管理を要する高齢精神障害者のセルフケアに係る支援課題とその促進要因を社会福祉学の視座より明らかにした点に社会的意義がある。セルフケアの課題に係る研究の多くは,患者の疾病管理能力の向上にアウトカムを求めてきた。他方,本研究は,当事者を患者ではなく,生活者としてとらえ,当事者自身が支援を得ながらも,日常的な生活スケジュール,及びそれを構成するライフスタイルにセルフケア機能を統合することをアウトカムに据えたことにより,セルフケアに係る新たな仮説的理論の生成に至った。さらに,統計的にその仮説が一定証明されたことは,学術的なインパクトを与えるものと考える。
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