研究課題/領域番号 |
16K04257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
品田 瑞穂 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70578757)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 協力 / 競争 / 規範 / 身体的同期 / 向社会性 / 利他行動 / 攻撃行動 / 集団内協力 / 集団間競争 / 同調 / 攻撃性 / 集団 / リーダーシップ |
研究成果の概要 |
身体的同期の研究は、そのほとんどにおいて向社会性の促進に焦点が当てられており、他者との協調が利他的行動や共感などの向社会性を引き出すとされてきた。これに対し本研究は、1. 他者への協調と協力は異なる規範であり、協調は時として攻撃行動を導くこと、2. 身体的同期は道徳規範と引き換えに内集団の利益が得られる状況では、道徳規範の逸脱を導くこと、3. 集団間競争規範が活性化された状況では、身体的同期は一体感を通して外集団攻撃を促進することを明らかにした。これらの結果から、身体的同期は集団内の協力行動を促進するだけでなく、時として集団間の対立を激化させる要因となることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱った身体的同期は、儀礼的行為、踊りや行進、合唱など、多様な組織・集団において行われている。こうした活動の多くは集団の絆を深めることを目的として行われるが、その負の側面を説明する理論はこれまで確立されていない。本研究は、この問題に対し4つの実証的研究を行い、身体的同期を伴う集合行動は、集団の絆を深め、好意や一体感を高めることに寄与するが、集団間の競争が強調された場合には、外集団攻撃が促進されることを明らかにした。これらの知見から、身体的同期を伴う集合行動を実施する際には、集団間の対立や競争を強調するのではなく、集団内・集団間の協力を目標として実施することが重要であることが示唆された。
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