研究課題/領域番号 |
16K04263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
植村 善太郎 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20340367)
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研究分担者 |
釘原 直樹 東筑紫短期大学, 食物栄養学科, 教授 (60153269)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教員 / 情報開示 / 学校 / 集団 / エリートパニック / 多元的無知 / 不適切行動 / 組織風土 / 保護者 / 不正 / 傍観者効果 / 服従 / 隠蔽 / 信頼感 / 保育者 / クレーム / 幼稚園 / エリート・パニック |
研究成果の概要 |
学校や教員による不都合な情報の開示を抑制する要因を明らかにするために、教員および保育者を対象とした調査研究を進めた。 1)保護者に対する信頼感が高くなくエリートパニックの基盤の存在が示唆された、2)組織内ヒエラルキーの力が強く、学校が服従や多元的無知といった現象が起きやすい組織であることが示された、そして3)組織の情報に対する受容性が、情報開示に対する消極性と関わることが示唆された。これらの結果を総合して、情報開示の抑制を緩和する方法を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織の情報開示の重要性が研究されてきた一方で、組織の情報開示を抑制する要因については、これまでにあまり検討されてきていない。Tierney(2008)による「エリート・パニック」、同調、傍観者効果、組織風土など関連が想定される要因はいくつかあるものの、学術的には明らかになっていない。集団が一種の不正行為を行うに至る過程を明らかにすることは、集団研究を進めていく上で高い意義があるであろう。 また、近年、学校や教育委員会における情報開示の不十分さが問題となり、改善の必要が認識されている。こうした改善のための基礎データを提供することには、高い社会的意義があると考えられる。
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