研究課題/領域番号 |
16K04311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
田口 雅徳 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (00360313)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 描線動作 / 漢字圏 / 比較文化 / 発達 / 図形 / 台湾 / 児童 / 中国 / 日本 / 大学生 |
研究成果の概要 |
本研究では日本、中国、台湾の大学生および日本と台湾の小学1~2年生を対象にして図形の一筆描き課題を実施し、描き始めの位置や描く方向などの描線動作について漢字圏に共通の特徴がみられるのかを検討した。その結果、漢字圏の大学生は円の描画課題において円の左側から描き始めることが比較的多く、また時計回りに描く反応も比較的多かった。また、三角形や菱形の図形では上の頂点から反時計回りに描く反応が比較的多かった。さらに、こうした描画特性は漢字圏の小学1~2年生においても共通にみられた。これらの結果から、漢字という共通の書字様式の習得が図形の描線動作に影響していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
描線動作に関する研究はこれまで欧米を中心におこなわれてきており、描線動作の発達的特徴に関する知見も、おもにラテン文字文化圏の被験者を対象とした研究により得られたものであった。本研究は、ラテン文字文化圏ではなく、漢字圏に特有の描線動作の発達的特徴を示したという点で大きな意義があったといえる。また、本研究結果は漢字を書字する習慣が子どもの描画発達や認知発達に影響を与えていることを示唆しており、この点で認知発達に関する研究分野において1つの知見を提供できたといえる。
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