研究課題/領域番号 |
16K04321
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
|
研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
山本 睦 (夏堀睦) 常葉大学, 保育学部, 教授 (60434536)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 再就職 / 保育者 / 異文化間比較 / テキストマイニング / キャリア発達 / 資格制度 / 就業形態 / 日英比較調査 / 潜在保育者 / インタビュー調査 / 保育者のキャリア発達 / 保育施設の就業継続 / 質的データ / 保育者のマネジメント / 潜在保育士 / 資格制度改正 / 就学前教育 / Early Years / インタビュー / 教育系心理学 / 異文化比較 / 質的研究 / 保育 |
研究成果の概要 |
本研究では再就職への動機づけ、必要な支援、障害の視点から、他業種再就職者や保育者資格の高次化に取り組んでいる英国と比較することを通じて、日本の保育者の再就職の特徴を検討した。 インタビュー調査を実施した再就職経験者・志望者は、最終的に日本保育者13、他業種5、英国保育者19、保育再就職志望者15、潜在保育者3、他業種6の計61名であった。各回答中の単語の共生起関係に着目したテキストマイニングにより分析した結果、日本の保育者の再就職の特徴は、1)自分の「子ども」が優先、2)他者志向、3)非正規雇用による低い専門性、4)家庭内支援が重要、5)就業制度・体制に関わる障害や葛藤であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、保育現場での再就職確保のための3つの施策が提言できる。1)再就職者自身の「子ども」に対して,優先的に保育を保障する。障害は「家庭との両立」ではなく,子どもの面倒を見る存在の欠如にある。2)時間的な障害を克服する雇用形態を考える。「パートタイムであっても正規職員」という雇用形態を創出し,昇進可能性を保障する。②同じような時短勤務を希望する保育者を組み合わせたクラス運営を行う。3)資格制度をより階層化し,担当できる業務と処遇のバランスを取る。①同一労働・同一賃金の徹底。②より高度な資格取得のための機会と場を設定し,そこに再就職志望者が集まっている人材バンクとして機能可能にする。
|