研究課題/領域番号 |
16K04323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
土田 宣明 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (40217328)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者 / 運動抑制 / 抑制機能 / 加齢 / 認知機能 / エラー / 実行機能 / 行動調整 / 発達 / 認知 / 抑制 / 運動 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は,高齢者における運動抑制(motor inhibition)の問題を検討することにあった。研究の結果,高齢者では運動に結びついた神経システムの興奮を助長するような条件で,誤反応率が高くなることが確認された。若年成人では,視覚刺激の誘導要因が強く影響していたこととは対照的であった。さらに,反応スピードとの関連からみると,高齢者では反応スピードが結果的に早くなるような条件で,誤反応率が高まる傾向がみられた。一般的に加齢に伴い,反応速度は顕著に低下することが知られているが,運動の抑制にとっては,加齢に伴う反応速度の低下は意味があることなのかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から,高齢者と若年者では,エラーを起こす背景が大きく異なる可能性が示唆された。具体的には,次の通りである。高齢者では運動に結びついた神経システムの興奮を助長するような条件でエラーが増加した。一方,若年成人では,視覚刺激の誘導要因がエラーに強く影響していた。さらに,反応スピードとの関連からみると,高齢者では反応スピードが結果的に早くなるような条件で,エラーを引き起こしやすくなる可能性がみられた。一般的に加齢に伴い,反応速度は顕著に低下することが知られているが,運動の抑制にとっては,加齢に伴う反応速度の低下は意味があることなのかもしれない。
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