研究課題/領域番号 |
16K04333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
野上 俊一 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (30432826)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自己調整学習 / 臨界点 / 先延ばし / 課題中断 / ADOG / 実行機能 / 自己調整 / 意思決定 / 努力調整 / 努力 / プロスペクト理論 / メタ認知 |
研究成果の概要 |
課題に取り組む際に生じやすい不合理な課題着手の遅延といった行動に関連して,先行研究と同様の個人特性による説明だけではなく,実際の着手遅延の状況を捉えることや実験場面での課題遂行中の評価や操作を検討した。実際の着手遅延や遂行中断は個人特性や個人的な素朴理論の影響を受けることが示された。また,実験場面における課題遂行中の認識の継時的変化は課題達成の見込みに影響を受けることが示された。また,着手遅延と実行機能との関連も検討したところ,抑制機能との関連は示されなかったが刺激探求度の高さが着手遅延と関係することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
課題に取り組む際に生じやすい不合理な課題着手の遅延といった行動に関連して,実際の着手遅延の状況を捉えることや実験場面での課題遂行中の評価や操作を検討した。また,着手遅延と実行機能との関連を仮定し,その関連性についての検討も行った。これらの検討は個人特性による説明を中心とする先行研究と異なっており,研究の深化という点で学術的意義があった。また,知識基盤社会で求められる自己調整学習力の育成において,認知や動機づけの効果的な調整は行動実行後に行われることを理解させることの有効性の示唆は社会に還元できる結果であった。
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