研究課題/領域番号 |
16K04393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
松本 圭 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (40367446)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | いじめ / 精神健康 / 心的外傷後成長 / 脳機能 / 認知機能 / ライフイベント / 外傷後成長 |
研究成果の概要 |
本研究は、いじめ被害経験の長期的影響を明らかにすること、さらに、いじめ被害経験の有無がコミュニケーションに関わる認知・脳機能に与える影響を実験的に検討することを目的としていた。研究の結果、1)大学入学までのいじめ被害経験が、精神健康のポジティブ・ネガティブ両面に渡って長期的な悪影響を及ぼしうること、2)いじめ被害経験者に対する調査とインタビューを通して、被害のトラウマ強度と外傷後成長が正の相関を示し、いじめ経験が苦悩と同時に人間的成長も生じさせうること、3)いじめ被害経験と関連する社交不安の程度によって、語彙流暢性課題中の前頭前野の脳血流に違いがみられることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、いじめ被害経験の長期的影響を科学的に明らかにするとともに、いじめがもたらしうる脳・認知機能への長期的な影響を示唆するものでもあった。被害当時に深刻な影響が見られなかったとしても、早期の支援が必要であることを示すデータも得られた。今後はこれらの結果を考慮したいじめ被害のアセスメント方法や支援方法の開発が望まれる。
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